小寺 圭二 (S.62年度英米学科卒業)

外大卒業と同時にファスナーを製造・販売するYKKに就職して25年が過ぎました。
日本国内営業を経て、USA(アトランタ)・カナダ(モントリオール)に勤務し、2006年12月から南部のバンガロールに駐在していますので。インド生活ももうすぐ5年半となります。バンガロールはインド第4の都市で、IT産業の中心地。日系企業はトヨタ自動車が進出している事もあって、日本人も急増しています。4月の現在、気温は既に35℃。年中、半袖で暮らせますが、海抜が高く(920M)、年中ほぼ一定した気温です。
日本ではインドの自動車産業やIT産業の急成長が書籍やテレビニュースでも取り上げられていますが、花形産業で活躍できる人材はまだ一握りに過ぎず、物乞いやテント生活者も多く、すさまじい経済発展とその一方で取り残されている部分が共存しています。
街は雑然とした雰囲気がありますが、その一方で、高級マンションやショッピングモールが、現在どんどん建設されており、常にそれらの工事による交通渋滞に悩まされていますが、その傍らを馬車や野良牛がすり抜けて行く光景が今のインドを象徴しています。
言語に関してもインドは非常に多様です。国内には4000言語を超えるといわれ、紙幣にも15言語で金額が表現されています。つまり日本で言う都道府県(インドでは州)が違えは、言語が全て異なります。従って、ヒンディー(主言語)と英語が他州の人間とコミュニケーションをとる際には、必須言語となっていますが、特に我々外国人にとっては、英語が通じるのは非常に便利です。
外大では硬式野球部に所属していました。現在でも日本人駐在員を中心にソフトボールチームを結成し、練習や対外試合、その後の盛大な飲み会を通じて、日頃のストレス発散と同時に、会社は違えど、偶々同じ時期に同じ境遇を体感している日本人同士でエンジョイいます。やはり、こういう境遇での深まった絆は、一生涯の宝物として、大切にしていきたいと思います。
