佐藤 恵一 (H.19年度英米語学科卒)

平成19年度 英米語学科卒業、佐藤恵一です。
2008年4月、私は社会人になりました。
当時の自分は、社会人になるということに実感が沸きませんでした。入社式の際も、社長の講話を聞いたり、全体写真を取ったりと大学の入学式と変わらないなと思っていました。
そして三ヶ月の新入社員研修を終え、現場配属された日に自分にとっての初めて上司と初対面しました。その上司の第一声が、「もっと滑舌よく挨拶しろ」という一言でした。元気良く挨拶しただけでは足りないのか。社会人って厳しい・・・と思ったことを覚えています。しかも初めて会った上司の一言目がお叱りの言葉。正直、これからの社会人生活にすごく不安を感じた日でした。
その上司の下で、働き始めてから、電話の応対、メールのマナー、文書の書き方、飲み会の幹事の仕方などなど・・・怒られる毎日が続きました。上司に、一通メールを送るとお叱りメールが何故か二通返ってくるという日々でした。
学生時代では、こんなに人に怒られたことがなかったので、そんな細かい所まで指摘しなくてもいいんじゃない?と思いながらも、せっせと仕事をこなしていました。
そんなある日、自分が異動することになりました。やっとあの上司から離れられる!と心の中で喜びました。正直とても嬉しかったです。そして、新しい現場で働き始めると、周りのメンバーに、違和感を覚えました。
メールの書き方、マナー、ルールなど・・・そんなメールの書き方でいいの!?時間にルーズじゃない!?今までの環境とは、とてもとても違いました。
あの上司は、厳しかったけど、大事な物を守るために部下に厳しく指導してそれ以上に、部下に見本を見せるため自分に厳しく行動していたのだなと感じました。
先日、その上司に偶然会った時に、自分の感じた違和感を伝え自分に対して、厳しく接していただいたことを、お礼しました。その時、上司に「気付いてくれて、嬉しい」とおっしゃっていただき、自分もこうゆう人間になりたいと感じました。今では、初めての現場で、あの上司と働けて本当に良かったと素直に言えます。