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『消えた屍体 死と消失と発見の物語』と『うつくしい博物画の記録』



堀口(邑上)容子さんから下記追加情報をいただきました。

2015年、本サイト「卒業生の横顔」でご紹介頂いた堀口(旧姓・邑上)です。
お蔭様で、去る1月9日、19冊目と20冊目の拙訳書が同時刊行されました。
既に本サイトのトップページからリンク先に情報がありますが、もう少しご案内させて下さい。

19冊目『消えた屍体 死と消失と発見の物語』は、世界史ノンフィクションです。
古代エジプトの女王ネフェルティティ。イングランドの祖、アルフレッド大王。アジアの英雄、チンギス・ハン。音楽の天才、モーツァルト。悲劇のロマノフ皇帝一家。“エビータ”ことエバ・ペロン。そして日本の風雲児、織田信長。 彼らに共通するのは、「遺体が行方不明になった(ことがある)」ということです。
本書では、歴史の荒波の中で遺体が消えた、あるいは後日発見された28人(28組)を、1人ずつ物語に仕上げました。全ページ図版入りで、目にも楽しい1冊です。
日本語版では織田信長の章を追加し、自分で書き下ろしました。本学の松田毅一先生・川崎桃太先生の偉業『完訳フロイス日本史』から一文を引用させて頂き、また本学蔵書写真を掲載するなど、外大と縁の深い本になったと思います。 「きっと面白い歴史読み物になる」と強く推薦して版権を取得してもらった作品で、他の訳書以上に、内容にも売上げにも責任があります。外大卒業生の皆さんが関心をお持ちのジャンルだと思いますので、お手にとって頂ければ幸いです。
本書翻訳中、外大同期の友人、小山紀子さんが他界されました。いつも応援してくれた小山さんにあとがきで一言ながら献辞を述べたことも、本書への思い入れの理由の1つです。

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20冊目『うつくしい博物画の記録』は、一昨年上梓した『紙の上の動物園 博物画に描かれた動物たち』のコンパクト版のようなギフトブックです。
中世から近代、ヨーロッパ人の世界は急速に拡大しました。新しい自然や知識を、彼らはどう体系づけ、伝えようとしてきたのか。現代の目には非科学的で稚拙に見える絵図も、すべて、人間の科学的試行錯誤の跡です。今の私たちの知識や理論はその上に立ち、さらに先の人々は私たちを非科学的で稚拙だと眺めるかも知れません。本書は、人間の努力の歴史の一部を切り取って、ビジュアルにまとめた1冊です。

うつくしい博物画の記録 しぜんを しるための えほん | Amazon

上記2冊、どうぞよろしくお願いいたします。ご一読後はぜひご感想をお寄せ下さい。




(以上)





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