コロナの影響で日常が大きく様変わりしました。年に一度の貴重な関東地区卒業生の集い、今年で32回目を数えます。コロナ禍でのニューノーマル(新常態)に向き合った大幅な人数制限により皆さまの安心安全を第一に実施させていただきました。
東京支部では10月1日にはゴルフコンペの開催など徐々に活動を再開していました。集いの開催が近づくにつれ、全国的にコロナ感染者数が高い水準で増えはじめ、出席いただく卒業生の皆さんにも徹底したコロナ感染対策にご協力をいただくこととなりました。これまでにない異例づくめの印象に残る思い出深い集いとなりました。
1) 入館時の体温チェック
2) 手のアルコール消毒
3) 食事のとき以外はマスクの着用
4) フェイスガードの着用
5) 会場は外の庭の扉を常時開放
三密を避け、校友と心の密を!
密閉、密接、密集の三密を避けることで、参加者全員と不思議に「密度」が深まるというかつて経験したことのない集いとなりました。毎回、これまで100名を超える懇親交流会が標準でした。今回は当初より参加人数を大幅に絞ってのご案内でした。また、開催二日前の11月19日には東京都による「5つの小」の警戒の呼びかけがあり、それに伴い急遽欠席を申し出られる方もいらっしゃり、最終的には17名の方に参加をいただきました。
集いは和やかな雰囲気のもと、利根川支部長が司会進行も兼ねながらスタートしました。
今回、コロナ禍のため、校友会の島谷直見会長からは、書面による「ご挨拶」をお届けいただきました。大学からは松田武学長より同じく書面によるメッセージをお送りくださいました。参加者の皆様には印刷したものを出席者リストと共にお手元にお配りしました。
京都外国語大学校友会
会長 島谷 直見
東京支部の皆様、本日の「第32 回関東地区卒業生の集い」の開催にあたりまして、心よりお慶び申し上げます。
本来でしたら、校友会代表として、この会に出席し、皆様の前で直接ご挨拶を申し上げるべきところではありますが、こうして、書面でのご挨拶となります事を心より申し訳なくお詫び申し上げます。
今もなお、全世界に大きな被害と影響を与える新型コロナウィルス感染拡大のため、今年度の校友会活動のほとんどが休止状態となりました。また、コロナ禍の下での校友会活動は、大学の行動基準に準ずる事となり、校友会役員そして大学の教職員の方々は東京支部総会に赴くことができなくなりました。
しかし、ほとんどの支部総会が中止となる中、こうして東京支部の「関東地区卒業生の集い」が、開催されます事に、東京支部の力強い校友会活動への思いを感じています。
秋学期も、一部対面授業、基本は遠隔授業が続く在学生への支援として、校友会より「コロナ感染対策に伴う母校への支援」として大学への寄付を実施いたしました。
また、「校友会留学生給費奨学金制度」「輝く星となる学生給費奨学金制度」「併設短期大学推薦編入学試験入学検定料補助制度」と、在学生への支援も例年通り行っています。『将来の校友会員となる学生の夢を、このコロナ禍の中でも断念させたくない!在学生を守りたい!』の思いで、今、校友会ができる限りの活動を行っています。
一日も早い新型コロナウィルスの終息を願い、世界の人々が安寧な生活に戻ることを心より祈り、同時に全ての校友会活動が再開し、校友会の皆様にお会いできます事を何よりも願っています。
東京支部の皆様、お体には、くれぐれもお気をつけて健康で安心安全な日々をお過ごしください。
京都外国語大学 京都外国語短期大学
学長 松田 武
校友会東京支部「第32 回関東地区卒業生の集い」の開催にあたり、心よりお祝い申し上げます。卒業生の皆様には、日頃より母校の教育研究活動にご理解とご支援を賜り、厚くお礼申し上げます。
本年は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、世界各地に深刻な人的、経済的被害がもたらされ、いまもなおその脅威に晒されております。大都市圏を中心に感染再拡大が懸念される中、卒業生の皆様におかれましては、不安な日々をお過ごしのことと存じます。欧州では、コロナ拡大の第2波が襲来し、世界の累計感染者は11 月の時点で5000 万人を超えました。いまだ感染の収束が見通せない現下の状況は、まさに「出口の見えないトンネル」と形容せざるを得ません。
教育現場への影響も例外ではなく、本学においては、学生や教職員の健康と安全を最優先に考え、春学期の全ての授業を遠隔授業で実施するに至りました。慣れない授業形態に加え、新たな出会いや学友、教員との親睦を深める機会を失った学生たちの胸中は察するに余りあります。しかし、未曾有の状況下にありながらも、学生や教職員がともに眼前の困難に忍耐強く向き合った結果、大きなトラブルもなく無事に春学期
を終えることができました。この学びに対する忍耐強さこそ、創立者が掲げた教育・研究の基本精神である「不撓不屈」であると存じます。秋学期においては、遠隔授業を基本として、一部の科目については対面授業を実施しており、今後は感染状況を注視しながら段階的に対面授業を追加していく方針です。
COVID-19 がもたらしたものは、ネガティブな変化だけではありません。学内における施設設備のオンライン化が急激に加速したことにより、全学的にリモートワークが定着し、業務の効率化、教職員の働き方の多様化等、ポジティブな変化がもたらされました。また、授業形態によっては、対面授業時よりも質疑応答が増えるなど、学生から積極的な反応が返ってきたとの報告を教員より受けております。コロナ禍で得られた有益な遺産をアフターコロナにおいても継承し、昇華させることは、本学の教育の質向上を図るうえで必要不可欠であり、我々教職員の重要な責務であると考えております。
新しい生活様式の浸透に伴い、活動制限が緩和されつつありますが、依然として警戒を緩めることはできない状況にあります。卒業生の皆様におかれましては、何卒ご自愛専一にてご精励くださいますようお願い申し上げます。
今般の会合が有意義なものとなりますよう心よりお祈り申し上げるとともに、今後とも母校発展のためにご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
全員参加型の集いが実現!
参加者全員から自己紹介を兼ねて言葉をもらいました。一番バッターは大阪支部の東さん。この時期に支部交流をさせていただけるとは思ってもいませんでした。東さんの参加はまさに「嬉しい驚き!」で、いっきに「三密」を避ける中での校友同士の「心の密」に橋を架けてくださいました。続いて、東京支部から最初に自己紹介をしてくださったのは、上水樽さん。次から次と皆さんから愉快で元気の出る近況報告や自己紹介が行われました。
「外大の卒業生で良かった!」「だからこそ、海外には何百回も行くことができた!」などとこれまでの来し方を振り返り、これからの抱負を話される方など、卒業生のお一人お一人が外大の歴史をこれまで刻んで来られたのだという思いを強く感じた瞬間でもありました。
今回出席いただいた一番の大先輩は昭和38年卒の吉江さんでした。吉江さんの元気でチャーミングな「笑顔」をとくとご覧あれ!大阪堺のご出身で高校の先輩には与謝野晶子が、後輩には沢口靖子がいるというお話があり、外大時代の思い出話など大いに場を盛り上げていただきました。男性出席者の中の一番の大先輩は今年喜寿を迎えられた中鉢さんでした。今回、中鉢さんと来年傘寿を迎えられる吉江さんが同じ中野にお住まいのいわば「ご近所」ということがわかり、これまた、大いに盛り上がりました。
自己紹介タイムの後は名刺交換で更に大盛りあがり
参加者全員の自己紹介や昔話・今話が終わった頃には、そこかしこで名刺交換や連絡先のやりとりが交わされました。後輩が先輩を慕い、先輩が後輩の世話を焼く、こういった関係が築けてこそ校友会の存在意義があると言えます。これまでのように100名を超える集いの場合には、限られた方と挨拶を交わす程度になりがちでしたが、今回はしっかりとコミュニケーションが持てたと多くの方に喜んでいただきました。気がついたら、あっという間の「濃密な3時間」でした。
最後に
コロナ禍のもと、東京支部は今回の開催については早くから開催の是非について検討に検討を重ねてきました。開催の方法に関してもオンライン開催かリアルとオンラインを掛け合わせたハイブリッド方式か、また、感染者数の増減に一喜一憂しながら、ギリギリまで開催の有無を含め考え抜いての催行の決断でした。
今回、事前に国内支部および海外支部の支部長の皆さんに「校友会支部の今!」と題してコロナの感染状況や支部活動の近況をお知らせいただけるようお願いしました。海外からはEU支部松本支部長、メキシコ支部原田支部長、上海支部奥原支部長、台湾支部澁谷支部長、アルゼンチン支部谷口支部長、韓国支部康支部長から「各支部の今」の詳細レポートやメッセージをお送りくださいました。アルゼンチンの谷口支部長からは東京支部の集い開催に向けたお祝いメッセージも頂戴しました。有難うございました!
国内支部からはClub HAT’s垣見会長、徳島支部朝日支部長、和歌山支部戸川支部長をはじめ京都支部古澤支部長、富山支部杉本支部長、福井支部中野支部長からはショートメッセージをお送りくださいました。各支部長・事務局の皆様、ありがとうございました!いただいたメッセージやご報告は下記サイトにすべてご紹介させていただいております。
http://kufs-tokyo.com
東京支部は「つなげる つながる 卒業生の絆と外大文化」をビジョンに掲げ利根川支部長が6年間その任務を果たしてきました。来年度からは青木副支部長がそのバトンを受け継ぐことになります。皆様、今後とも引き続き校友会東京支部をよろしくお願い申し上げます。